〜17話〜真珠腫手術(鼓室形成術)の考察と対策!
3月24日
全身に降り注ぐ日差し
心地よく吹き抜ける風
全身を伝ってくる車やバスの騒音・・・
退院だ!
これまでの隔離された病室での生活から、ようやく日常生活に戻れる。。。
当たり前でいる事のありがたさを噛みしめ、少しフワフワする状態でハンドルを握り自宅への帰路につく。
オペから一週間弱。
今後、同様のオペがあと3回必要ということもあるので、今回のオペを考察し、次回はこうしたいという考えを記しておきたい。
また、「真珠腫(鼓室形成術)」のオペを迎え不安に思う方にも参考にしてもらえたらと思う。
・患部(今回は右耳)
∟安心していいほどオペ後も痛みは少ない。耳裏(ちょうど耳の付け根の上半分くらい)を切開し、めくり上げ内耳の中を処置する「うぇぇぇぇー」と思う内容なのだが元々痛覚が少ない部位なのだろうか?
術後はたまーにチクチクとした痛みとズーンとした鈍痛があるが、最後まで痛み止めもいらないレベルであった。とはいえ、今回は真珠腫の除去のみとなったので、耳小骨の再建後はどうなるかは次回のオペ後しか分からない。
現時点で、右耳の耳小骨は全て一旦除去しており右耳の聴力は皆無。元々あんまし聞こえてなかったので気にならないレベル。
・麻酔
∟麻酔を入れるときはなにも心配なし。おそらく手術台に仰向けに寝て2.3分以内には意識をなくしていた。もちろん術中の痛みや不安それらは皆無。
問題は術後だ。
オペの時間や体質にもよるらしいが、オペ後の嘔吐は覚悟しておくべき。私は、意識がうっすら戻ってから定期的に気分が悪くなり血が混じった胃液を嘔吐した。身体の震えもあったが、麻酔の残留物を体外に出そうとする身体の正常な反応であるので心配はないが、入院を通して一番の山場と感じるしんどい時間だった。
だいたい5回くらい吐けば(時間にして1時間くらい経過すれば)治ってくるので、「時間が経てば治る!頑張れ」と前向きに乗り越えましょう。
・カテーテル
∟麻酔中は身体の筋肉が脱力状態となる。そのためおしっこはだだ漏れなので、尿道に管を通されていた。麻酔で意識ないうちに仕込まれているので痛くはないが、個人的にはこれが邪魔で仕方なかった。
まず点滴で管に繋がれているのは許せるとして、下半身は比較的普通に動かせるので、はやく普通にトイレ行きたいと、術後の深夜0時過ぎに看護師にカテーテルを抜いてもらった。カテーテルを抜くのは痛くなく、少し気持ちいい感じだった。尿道責めなどというグッズがあるのもうなずける。
だがしかし、カテーテルで尿道が傷つくため、その後の排尿に少し問題がある。
おしっこのでた時、ピリッと痛い
「あふぅ!」と何度か腰が引ける微痛に耐えないといけない
そして、たまーに「コポコポっ」と尿道からかわいらしい音をかなでながら膀胱に入り込んでしまった空気が出るのを眺める時間があり・・・不思議な感覚におちいる。
これは24時間後にようやく正常に治った感じだ。
次回はオムツでできませんか?と真剣に相談しようと思う。
・入院
∟あとは、傷口の治癒のための時間。今回は右耳だったので、左向きにしか眠れない。ずーっと横になっているだけだとしんどいので、ベットに座ったり、パラマウントベットの角度を変えたり、コロナばかりのニュースを眺めたり、スマホをいじったり・・・
ただただ退屈。
もうこれは、人生の中休みだと考え「ボケーっと」身も心も休めましょう。
・その他
∟カカトの痛み。退院間際にようやく違和感がなくなった。術中、麻酔の脱力状態でカカトがグデーって押し潰れていたんだと思う。
術後、嘔吐しながら見舞いに来てくれていた妻に「かかとマッサージして」ってしきりに伝えていた。
妻は「は?かかと?」「なんで?」みたいなリアクションだったが、患部よりも何よりも今回のオペ後一番痛かった。
確かに、耳のオペで最も関係のない部分のかかとが一番痛いとは想像だにしていなかった。
次回はクッション敷くか、足の角度気をつけてねって看護師に言うつもりだ。
以上
今回のオペの考察と次回に向けた記録となる
まとめ
・患部は心配無用
・カテーテルをオムツに変えれないか相談
・オペ中のカカトの角度注意してと依頼する
・麻酔開けの嘔吐のみ覚悟(1時間or5回程度の辛抱!)
〜過去のお話はこちら〜