〜14話〜 オペ終了…その①の続き
3月18日から25日まで、約一週間の入院。
これまで当たり前のように過ごしていた生活から隔離された病室。
改めて感じる。
何気ない日常がいかに幸せであるかということ。
今回オペにて、右耳の外耳にはワタが詰めてある。
右耳後ろは切開しているので、抜歯不要な糸で縫われており、中に血がたまらないよう管が外に向け付いているみたい。(自分では見えない)ガーゼで出てくる微量の血を吸収している状態。
痛みはほとんどなく、たまにピリピリ?するような感じだったり、ズーンとした鈍痛?の感じがあるが、痛み止めを飲むほどでもない。
もうすぐ傷口が塞がると管も外され、防水テープに変えてくれる模様。
早く頭を洗いたい…
結局、今回は真珠腫がかなり肥大していたため、除去のみとなってしまい耳小骨の再建は出来なかった。
耳小骨には、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という3つの極小の骨からできているのだが、私の場合、ツチ骨は全て溶かされていた。
残っていたキヌタ骨、アブミ骨を無水エタノール漬けにされ次回の再建の時に使うから持っておいてと渡された。
一旦、残っていたこれらの耳小骨は取り外し、いまはシリコン製の物体がかわりに詰められているらしい。
耳小骨のかわりに音を振動させてくれるかつ、真珠腫の再発を防止する役目だとか。
渡された耳小骨を眺めながら、こんな小さいものが・・・
本当に人体ってよく出来てるなと物思いにふけっていた。
ちなみに溶けてしまったツチ骨の代わりには、耳とかにある軟骨をちょっと拝借し、代用して再建するらしい。
医療ってほんとうにすごい・・・
今回のオペでは、残念ながら耳鳴りなどは治まっていない。完全治療にはやはり残り3回の手術が必要だと考えられる。
まぁ、気長にいこう。
ただ1点、今回のオペを行なって驚いたことがある。
術後、味覚が異常なくらい研ぎ澄まされているのだ。
まず術後の1回目のうがいの時に、水道水に味を感じた。
何だこれ・・・
初めは、歯か口の中に、麻酔か何かの成分が残っているせいかと感じたのだが、どうやら違うようだ。
塩分を感じる味覚が、恐ろしく研ぎ澄まされているのだ。
翌日の検診で先生に言うと真珠腫によって味覚が鈍化していた可能性はあると。
そして翌朝の、例の薄いと言っていた病院食がやたらと味が濃い。
お米の味がめちゃくちゃ感じる。
えっ・・・うんまー・・・
眠っていた(鈍化していた)味覚が起こされた状態になったのだ。
病院食でこれだ・・・
いま、大好きだったこってり系のラーメンとか食べたらどんだけ美味しく感じるのか・・・
もしくは濃すぎて受け付けないのか・・・
期待と不安でいっぱいだ。
あと1点、今回手術中に、尿道にカテーテルをぶっ刺されていた。
カテーテル抜いてからしばらく尿道が痛く
トイレのたびに「あふぅ」と言った痛みに襲われたが、それもようやく治った。
次はオムツでできないかなぁ・・・
〜過去のお話はこちら〜