※子供の頃からのとある癖で厄年を境に耳鳴りが悪化。真珠腫という病のお話(01話へ)
〜03話〜「再診、優雅な平日の午前」
明るい日差しが差し込むガラガラの静かな店内
今日は星乃コーヒーでフレンチトーストのモーニングセットと洒落込む
普段は朝食を食べない自分にとって、仕事を休んだ平日の朝にしか経験のできない贅沢で優雅な時間だ
軽く空腹を満たし、香ばしくも味わい深い星乃ブレンドを飲み、おとずれる心の平穏
その中に潜む・・・
緊張!
今日はいよいよ、1週間前の初診で撮影したCTを確認し、今後の私の運命が決定する再診日だ
私の予約された診察時間は11時〜11時29分だったが、少し早めの10時に病院に到着
受付を済ませ総合病院、耳鼻科のコーナーにて待つ
果たしてCTの結果やいかに・・・
緊張しながら待つこと2時間・・・
予定より1時間遅れの12時過ぎにようやく名前を呼ばれた
大きい病院だけあって人が多く、本当によく時間が長引くものだというのが2回目の再診での教訓だ
普段、朝からコーヒーなど飲まないものだから、待っている間、緊張も相まってか5回もトイレにいくことになり周囲のおじいちゃん達に勝る頻尿度合いだったことも明かしておきたい
名前が呼ばれた1番診察室に入る・・・
私の担当医は無言でPCの画面に貼り付いている
マウスのカーソルをカリカリカリカリ
「うーーーん」
どうやらCTの画像を見られている様子
何度も、何度もマウスを前後にCT画像をスライドさせ画像を見て
「よく・・ないですね・・・」
開口一口目
「はい?」
と訪ねる
「長年の蓄積でしょう、骨がほぼありません」
どうやら音を伝える耳小骨と呼ばれる骨は全て溶けて消失している状態だった
よくもないし、骨もないのか・・・
「顔面神経にも覆いかぶさってるほど、ほとんどの骨を溶かし、おそらく肥大化もしてますね」
どうやらかなり進行してた模様
「耳の裏側はほとんどが空洞になってるんですが、おそらくそこはほぼ埋め尽くされてるかと・・・あとは手術で開けてみないとわかりませんが」
・低音と高音の激しい耳鳴り
・時折おとずれる耳裏を圧迫する感覚
・突然くる軽い頭痛
・難聴
これまで感じたもろもろの違和感
全ての結果がここで判明した
「では、手術の予約やってしまいますね・・・」
経過観察など、その他選択肢もなく即手術が決定した瞬間である
大病を患ったことのない私にとっては、唯一20年ほど前、嘔吐・下痢による急性胃腸炎で2日ほどの入院経験があるくらい
人生41年目、オペによる本格的な入院が決まった
だいたいオペは3月頃
日程が調整付き次第病院側から連絡がくるとのこと
担当医による診察後、入院課をおとずれ
諸々の説明を受ける
「部屋はやっぱ個室がいいなぁ・・・」などと半分上の空で聞き、病院を後にしたのは14時・・・
診察中、手術までに気をつけることを担当医に確認するも
「特にありません」
タバコは麻酔が効きにくくなるので2週間前からはやめてください
お酒は関係ありません
「あと、鼻をすするのは辞めてくださいね」
もはや合言葉
皆さん
鼻はすすらず、かならず「かみ」ましょう
帰りの車内、TVはコロナウイルスの話題で持ちきりだ
どうやら奈良のバスの運転手が発病したらしい・・・
目先の病気の予防も大切ということで、帰りにドラッグストアに立ち寄りマスクを二箱購入した
お一人様2箱まで!張り紙の貼られたマスク棚は在庫薄で購入制限もかかっていた
もはやパンデミック目前!
そのような状況下、私はこれからマイナーな病気による人生初全身麻酔オペに向かっていくことになるのだが、この「真珠腫」という病気・・・
このはてなブログから世に知らしめ、メジャーに格上げすることで病気の撲滅への貢献活動を行っていくとここに宣言する!