私は子供のころ鼻水を「かまず」全力で「すすって」いた。
今、その癖はなくなったものの、昭和の時代は現代のように身近にティッシュもなく「鼻をかむ」という習慣が備わっていなかったように思う。よく服の袖で鼻水をふいてカピカピになっていたのを記憶している。
当時はもちろん、この鼻水をすする癖がのちに大きな病につながることなど、知る由もなかった。。
鼻をすする癖により、耳の鼓膜は常に内側に圧力がかかった状態となり、音をこもらせた状態にしていることが通常の感覚となっていた。
普通の人は、標高などの高低差により、耳がキーンとなったときに耳抜きすると思うのだが、常に耳抜きをしていない状態にしているといえばわかりやすいかと思う。
時は経ち41歳厄年真っただ中。
昨年の夏ごろから、やたら耳鳴り(夏場の森林にいるような状態でセミが鳴きまくっているような耳鳴り)が気になり、今年の年始に耳鼻科で診察してもらったところ少し気になる部分があるという事で、大きな病院の紹介状を書いてもらう事になった。
そして後日、紹介してもらった病院にて精密検査を受けた結果。。ここ数年、耳鳴りや、人の声が聞こえにくいといった耳の不調の原因が全て判明。
その名は「真珠腫性中耳炎」
見た目が真珠のような腫瘍だから、真珠腫というのだとか。。
腫瘍といってもガン化するといった心配はないらしいが、鼓膜からの音を伝える骨(耳小骨)を溶かしながら肥大していくという厄介な奴らしい。
放置しておくと、味覚や顔面神経、最悪の場合、髄膜炎で生命の危機に陥る可能性もなきにしもあらず。
対処法は、オペによる腫瘍の除去と、鼓室の再建のみ。
色々と情報を調べると、全身麻酔で耳裏切開し内耳を開いて、腫瘍を取り除き鼓室を再建するらしい。
詳しくはCTを取ったので、また来週、画像を見ながら状態を把握し、今後の具体的な話をしていくのだがどうなることやら・・・
人生初の大手術。
不調の原因が判明したので良かったとポジティブを装いつつも、オペの恐怖に震えながら次回の診察を待つ!