今回は、カメラを買ったんだけど、イマイチ使い方がわからずホコリかぶってしまっているような人が、普段からカメラを持って外に出かけたくなるための第一歩目かなと思うことを書いてみます。
難しい設定は気にせず、F値(しぼり)の調整のみで、これぞ一眼!という背景ぼかしの写真、背景くっきりきれいな風景写真など自分の思い通りにコントロールするためのお話です。
数年前、一眼レフを入手し、これで自分もいい写真を撮れるぞー!と意気込んでみたものの、いざ手にしても何やら難しそうなボタンがいっぱい
とりあえずオート系のボタンにセットして撮影をしていました。
メーカーごとにいろいろありますが、風景の時は山のマーク、人の時は人などすべてオートで設定してくれるカンタンモードです。
パシャパシャ
やはりきれいに撮れる!
けどなんか思ってたのと違うなー・・・けど、まあいいか・・・
そんな感じで悶々としながら当時一眼レフを使っていたように思います。
これらのオートばかりで撮っていたので正直デジカメとおなじような写真ばかりで自分が思っている一眼っぽい良い写真とはイメージがかけ離れている・・・しかし勉強する気も起きないし。
この時点で、自分はF値(絞り)、シャッタースピード、ISO(イソ)といった
カメラの三原則、いわばカメラ入門障壁に阻まれていたと言えるでしょう。
カメラを知っている人からしたら、何をいまさらといった内容ではあるものの、完全なる素人からしたら、聴き慣れないこれらの言葉に敷居の高さを感じてしまう。
いい写真は撮りたいけど・・・なんとなく難しそう・・・
そこから第一歩を踏み出せずに数年間が経過したのであります。
そのような人に対してまず言えるのはとりあえずカメラのダイヤルA(Av)モードにセットしてF値(しぼり)を変えながら色々撮影していってみようということです。
F値(しぼり)の変更は、シャッターボタン付近に、カリカリ回せる部分があると思うので、回してみてください。
F値(しぼり)とはなんぞやについてはまだ考えなくていいです。
とりあえずF値の数字が小さいほうが、ピントを合わせた被写体以外がボケる、数字が大きいほうが被写体含め全体にピントが合って撮れることさえ覚えて、色々なシーンでF値(しぼり)の値を変えながら撮っていくことで、どんな感じの写真が撮れるかを感覚的に学べると思います。
自分がイメージしていた、一眼っぽい写真とはまさにこのF値(しぼり)を小さい数字にセットし、被写体以外の背景などをボカすことで簡単に撮ることができたのです。
オートでばかり撮影してしまっている人は、まずこのAモードでF値(しぼり)を調整しながら一度撮影を行ってみてください。
超ざっくり説明すると、人物などを撮影するときはF値は低めに設定し(F1.4~F5.6くらい)、景色など全景を撮影したいときはF値を大きめに設定(F8~F11くらい)ですかね。
※これで撮らないといけないというわけでなく参考程度に。
あと、カメラと被写体の距離なども影響するので色々動いたり被写体を動かしたりしてみてください。
こうやって自分でF値(しぼり)の設定を変えながら撮影していくことで、まず一眼レフの楽しさを味わえる、カメラに興味が湧いていく第一歩の階段を登ることができると思います。
<参考>
ピントを合わせた被写体が、キャプテンアメリカ(真ん中のキャラ)
カメラ位置、被写体が同じ位置でもF値の数値により、前後、背景のボケ具合により写真のイメージが大きく変わってきます。
F1.4
ピントを合わせた被写体のみくっきりし、前も後ろもボケています
F2.8
ボケ具合がほどよく、アベンジャーズが認識できるようになっています
F4
よりボケ具合が弱くなってきています
(人物のスナップなんかはここら辺の設定がいいかと思います。次のF5.6もバランスいいです)
F5.6
背景の壁の汚れなんかもぼんやり見えてきました
F8
ボケ具合、被写体も全体的にバランスがいいですね
(景色なんかをキレイに撮りたい場合に)
F11
ここまでくると全体がなにかはっきり認識できます
F14
壁の汚れ、レンズのホコリ(掃除しろよ・・)も映り込んでいます
(ここらへんの設定は夜景で光の筋を出したりとか、少し上級な範囲になります)
F22
全体が鮮明に、壁の汚れレンズのホコリ、机の汚れまでくっきりみえています
どのような写真を撮りたいか、またシチュエーションによってもここのF値の設定が大きくかかわってきます。
ちなみに撮影は、50㎜のf1.4単焦点レンズです。よくある標準ズームレンズなどは使えるf値の値も変わってきます。
日常的な使い方であれば、Aモード、F2.8~F8くらいの範囲で、楽しくキレイな一眼ライフを過ごせることでしょう。
そして色々撮ってみることで、感覚的にF値(しぼり)について楽しく学んでいき、興味が湧いた時点で、こんな写真を撮るための設定や、その他いろいろな撮影手法などにステップアップしていけると思います。